歯科医院経営者が1年で4棟購入。金融機関を4行開拓し、年間家賃収入を大きく伸ばした戦略とは【購入者インタビュー Vol.14】
- ヤモリ

- 3 日前
- 読了時間: 10分
今回の購入者インタビューは、北海道で歯科医院を経営しながら、わずか1年で4棟のRCマンションを取得したしゅうさんをお招きしました。本業では歯科医師として忙しい毎日を送りながらも、将来への備えとして不動産投資をスタート。1棟目の購入まで約1年間かけて金融機関を開拓し、その後は次々と物件を取得。現在では複数の金融機関との取引を実現し、安定したキャッシュフローを築いています。
さて、今回は不動産投資を始めたきっかけから、1年で4棟購入できた理由、金融機関との付き合い方まで詳しく伺いました。
<目次>
YouTubeでも動画でわかりやすく解説していますので、ぜひチェックいただければと思います。
動画はこちら↓
【前編】
【後編】
歯科医院経営者が不動産投資を始めた理由
きこり
まずは自己紹介をお願いします。
しゅうさん
しゅうと申します。北海道で歯科医院を経営しています。40歳で、妻と子ども3人の5人家族です。
きこり
不動産投資を始めようと思ったきっかけは何だったのでしょうか。
しゅうさん
一番の理由は、本業と家族を守るためです。北海道は冬になると路面が凍結します。もし転倒して右手を骨折してしまえば、歯科医師として仕事ができません。そうなった時でも、家族やスタッフを守れる収入源が必要だと以前から考えていました。
きこり
歯科医師は、自分の身体が資本ですもんね。 働けなくなった瞬間に収入が止まってしまうリスクは高いと思います。
しゅうさん
そうなんです。株式なども考えましたが、本業が忙しいので、自分が常に時間をかけなければいけない投資は難しい。その中で、不動産は比較的安定した収益が期待でき、本業とも両立しやすいと考えました。
きこり
目標は最初から決めていたんですか。
しゅうさん
最終的には、本業の役員報酬がなくても生活できる状態です。数字でいうと、月100万円のキャッシュフローを目標にしていました。ただ、「〇年で達成する」というよりは、良い物件を毎年1棟ずつ積み上げていくことを意識していました。
きこり
きこりも、この考え方はすごく大切だと思います。「早く増やす」よりも、「良い物件を積み上げる」。
結果的に、その積み重ねが一番事業を安定させるんですよね。
1棟目購入までの1年間で取り組んだこと

きこり
目標は決まっていたものの、1棟目を購入するまでは約1年かかりましたよね。
しゅうさん
そうですね。その1年間は、本を読んで勉強したり、良さそうな物件があれば現地まで見に行ったり、とにかく行動を続けていました。金融機関にも何度も足を運びましたが、その時はまだ結果にはつながりませんでした。
きこり
本業の歯科医院を経営しながらですから、本当に忙しかったと思います。それでも、質問もたくさんいただきましたし、現地調査も金融機関への営業も積極的に取り組まれていましたよね。
しゅうさん
そうですね。その時は成果が出ている感覚はありませんでしたが、今振り返ると、あの1年間がすべてだったと思います。
きこり
きこりも、しゅうさんを見ていて印象的だったのは、「すぐ結果を求めなかったこと」です。金融機関に行っても、その場で「融資します」と言われることはほとんどありません。それでも何度も通い、事業計画を説明し、信頼関係を積み重ねていく。その積み重ねが、後の大きな成果につながったんだと思います。
1年で4棟購入できた物件・融資戦略

きこり
そして迎えた1棟目ですが、本当に良い物件でしたね。
しゅうさん
築22年のRCマンションで、ファミリータイプです。各戸に駐車場が2台付いていて、地方では競争力の高い物件でした。
きこり
地方では「駐車場があるかどうか」で入居率が大きく変わることがあります。ファミリー物件で各戸2台確保できているのは、大きな強みですね。
しゅうさん
売出価格は1億3,000万円でした。ただ、それまで何度もシミュレーションを繰り返していたので、「この数字なら買える」という判断ができていました。交渉の結果、2,000万円の値引きができ、購入価格は1億1,000万円になりました。
きこり
2,000万円の指値はかなり大きいですよね。さらに融資も約1億2,000万円。修繕費まで含めたオーバーローンで組めたことも大きかったと思います。
しゅうさん
大規模修繕が必要になることを管理会社さんにも確認して、見積もりを作成してもらいました。その資料も銀行へ持参し、「これだけ修繕費が必要です」と説明した上で融資をお願いしました。
きこり
単に「お金を貸してください」ではなく、なぜこの金額が必要なのかを事業計画として説明したわけですね。こうした準備が、金融機関から評価された大きな理由だと思います。利回りは約11%、返済比率は約42%。地方RCとしては、非常にバランスの良いスタートでした。
きこり
そして驚いたのは、その後のスピードです。2棟目は、1棟目の購入から約5か月後でしたね。
しゅうさん
仲介会社さんからDMで紹介いただいた物件でした。築15年のRCマンションで、こちらもファミリータイプ。価格は1億2,300万円でしたが、300万円の指値が通り、融資もオーバーローンで受けることができました。
きこり
物件を買うと、管理会社さんとのやり取りや入居対応など、覚えることが一気に増えます。それでも物件探しを止めず、チャンスが来たらすぐ内見へ行かれたんですよね。
しゅうさん
そうですね。実は、仲介会社さんからDMが届いた翌日に内見へ行きました。ちょうど自分の誕生日だったんですが、「これは誕生日プレゼントだ」と思って向かいました(笑)。
きこり
この行動力が、本当にしゅうさんらしいところだと思います。良い物件は待ってくれません。「忙しいから来週にしよう」と思っていたら、別の人が買ってしまいます。チャンスが来たら、すぐ動く。その積み重ねが、結果につながっているんですよね。
金融機関を4行開拓した営業方法

きこり
2棟目まで購入しても、そこで満足せず、さらに金融機関を開拓されましたよね。
しゅうさん
はい。同じ金融機関だけに頼るのではなく、新しい金融機関とも取引できるように動いていました。実際、2棟目の融資を待っている間も、別の信金さんや地銀さんへ相談に行っていました。
きこり
ここが本当に重要なポイントだと思います。一つの金融機関だけだと、「今回は難しいですね」と言われた時点で止まってしまいます。でも、複数の金融機関と関係を築いていれば、次の選択肢が生まれるんです。これは不動産事業を長く続ける上で、とても大切な考え方だと思います。
しゅうさん
ヤモリの学校の事業計画書を活用したことも大きかったです。必要な資料をまとめて、「こういう事業をやりたい」「こういう数字になります」と説明したことで、話を聞いていただきやすくなりました。
きこり
銀行は物件だけを見ているわけではありません。「この人なら安心して貸せる」「事業として考えている」と感じてもらえるかどうかが大切なんですよね。その積み重ねがあったからこそ、この1年間で信金2行・地銀2行、合計4行との取引につながったんだと思います。
3棟目・4棟目もチャンスを逃さず購入
きこり
3棟目は、それまでとは少し違う物件でしたね。
しゅうさん
はい。築22年のRCマンションで、売出価格は4,500万円。現地を確認すると、建物にはクラックがあり、地下のトランクルームでは排水ポンプの故障による浸水歴もありました。その修繕費を考慮して500万円の指値を行い、4,000万円で購入しています。
きこり
問題点を見つけて終わりではなく、「修繕費はいくら必要か」を計算して価格交渉したわけですね。
こういう考え方が、不動産事業では非常に大切です。
しゅうさん
融資は新しく開拓した信金さんからフルローンでした。以前から相談していた金融機関だったので、別の案件で融資が決まったあとも関係を続けていたことが、今回につながりました。
きこり
一度ご縁があって終わりではなく、継続して関係を築いていたことが実を結んだんですね。そして4棟目も印象的でした。
しゅうさん
4棟目は、2棟目を仲介してくださった会社から直接お電話をいただきました。「売主さんと会う予定があるので、一緒に来ませんか」とお声がけいただいて。その日は北海道らしい吹雪だったんですが、せっかく売主さんと直接お話しできる機会だったので、迷わず向かいました。
きこり
売主さんと直接会える機会は本当に貴重です。そういうチャンスを逃さない行動力が、しゅうさんの強みだと思います。
しゅうさん
物件は築20年のRCマンション。売買価格は4,750万円、融資もフルローンでした。
利回りは約12%、返済比率は約48%。これまでの3棟より返済比率は少し高めでしたが、それでも十分に事業として成立する数字でした。
きこり
こうして1年間で4棟・総額約3億3,000万円まで事業を拡大されたんですね。
今後の展望

きこり
これだけ順調に事業を拡大されていますが、今後はどんなことを考えていますか。
しゅうさん
今は、不動産事業そのものが本当に楽しいです。地方で同じような戦略を続けるのか、新しいエリアへ挑戦するのか。金融機関との付き合い方も含めて、これから考えていきたいと思っています。
きこり
ここまで実績を積み重ねてきたので、新築や別の投資手法など、新しい選択肢も十分に考えられる段階だと思います。これからどんな事業展開をされるのか、とても楽しみにしています。
最後に
今回のインタビューで印象的だったのは、「1年で4棟購入」という結果だけではありません。
その背景には、1棟目を購入するまでの約1年間、勉強を続け、金融機関へ足を運び、事業計画を磨き続けた時間がありました。
不動産投資は、良い物件が出てきたときだけ頑張ればいいものではありません。日頃から金融機関との関係を築き、数字を理解し、事業として準備している人のもとにチャンスがやってきます。きこりは、「毎年1棟でも良い物件を積み重ねていく」という、しゅうさんの考え方がとても印象に残りました。
焦って規模を追いかけるのではなく、良い物件を着実に積み上げること。その積み重ねが、結果として大きな資産形成につながっていくのだと思います。しゅうさんがこれからどんな物件を積み上げていくのか、きこりもとても楽しみにしています。
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■ブログの筆者/きこり
北海道出身、元総合商社勤務。2014年から賃貸経営を始め、7年間で家賃収入が約1憶円を突破。現在は福岡県在住で不動産テック企業「株式会社ヤモリ」を経営し、賃貸経営の知見を活かして一般の会社員や主婦の方々向けに不動産による資産形成を寄り添って支援するサービス「ヤモリの学校」と「ヤモリの家庭教師」を提供しています。
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