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執筆者の写真ヤモリ

みまもりヤモリ導入インタビュー | 株式会社小菅不動産様

弊社が提供する孤独死の防止・早期発見サービス「みまもりヤモリ」を導入された企業様からお声をいただきました。

地域の賃貸需要を支える不動産会社が、単身高齢者などの入居促進施策の一環として導入されています。導入メリットや社内での運用など詳細に教えていただきましたので、ぜひ最後までご一読ください。


 

Q.小野さんのこれまでのキャリアを教えてください。


不動産業界に入る前は音楽をしていました。バンド活動や作曲で30代前半までを過ごし、音楽スタジオなどで働いていました。

兄が不動産管理会社として独立していたこともあり、不動産に馴染みがあったので、30代後半になってから東京・世田谷の街の不動産屋に転職しました。当時から管理・賃貸仲介の担当として働いていましたが、まだ今のような情報サイトはなく、当時は紙の図面で営業していたと記憶しています。

その不動産屋は高齢の社長が率いる個人経営の会社だったことから、もっと体系的に学びたいと思い、現在の小菅不動産に入社しました。

現職で16年、賃貸仲介、賃貸仲介営業の統括、管理物件の受託やオーナーの資産活用提案などを経て、現在は賃貸仲介・管理業務の責任者として、主に家賃の集金や更新の手続きを行なう部門を統括しています。




Q.これまで貴社で孤独死の発生事例はありましたか?


はい、何件かありました。

高齢の方はデイケアなどのサービスを利用していることが多く、行政等と横の繋がりがあることから、意外にも高齢者の孤独死事例はそこまで多くありませんでした。

対して、そのような社会的つながりが薄い40-50代の単身者は、高齢者と同じように孤独死のリスクがあるように感じます。



Q.みまもりヤモリを検討するに至った経緯を教えてください。


元々小菅不動産では、

①保証会社に加入してもらうこと

②緊急連絡先があること

③みまもりサービスの契約

の3点を条件に、高齢入居者を受け入れていました。


長らく利用していた見守りサービスは独自のもので、地域の新聞を活用していました。入居者に新聞をとってもらい、配達時に数日分の新聞が溜まっていた場合に新聞販売店から弊社に連絡を入れてもらうという形式で、新聞販売店と協力して見守りを実施していました。

ただ新聞を読まない高齢者も多く、月々の支払も高額だったため、より安価で手軽な代替品を探していました。電気使用量を測るメーターや電球など様々なサービスを試す中で、取引先からヤモリの紹介を受け検討を開始しました。


また孤独死を防ぐためということももちろんですが、高齢の入居希望者を受け入れる際に、オーナーさんから承諾を得るための安心材料として導入する側面も強いです。


弊社管理物件でも、高齢者が自宅を売却して、親族の近くの賃貸に移り住むケースが多いです。



Q.みまもりヤモリの導入を決めた理由


比較検討をする中で実際にそれぞれの機器を利用してみました。電気メーターは見守られている感が薄いため最初は良いかと思いましたが、初期設定の手続きが煩雑で、高齢入居者が行なう手続きの手順も多いため、高齢者に導入するのは難しいと感じました。

電球のサービスは、設置場所によっては1日中使われない可能性もあり、どこに付けるかを悩むことが多く、誤検知のリスクを加味して見送りました。


また、昨期までは新聞とみまもりヤモリを選べるようにしていましたが、オペレーション簡素化のため今期からはみまもりヤモリ一本で進めることとなりました。




Q.導入したお部屋の入居者さんから反応はありましたか?


入居者さんからの反応はよい意味でありません。入居の必須条件として運用していますが、高齢者から嫌がられることはこれまでありませんでした。

入居前に設置し、寝室になりそうな部屋の目線より高い位置につけていますが、不安の声なども頂いていないため、弊社としてもスムーズに設置できています。

入居者がもし居間で寝るようになったらまた場所を変えればよく、移設が手軽なことも助かっています。



Q.現場の方からも反応はありましたか?


社内メンバーにも順次共有しており、設置や精算などのレクチャーを行っています。

現場の方が面倒と感じてしまうと導入が進まないため、設置や請求プロセスなどの手軽さはメリットと感じています。



Q.具体的に、楽だと感じられた点を教えてください。


初期費用や年払いは、別で請求を立てなければならない点が面倒なので、月払いで家賃と合わせて回収できる点がよいです。機器も依頼するとすぐに届くので助かっています。

またマジックテープが同梱されるようになり、電池交換を見据えて設置することができるので楽になりました。



Q.設置はどのタイミングで行っていますか?


弊社では契約前の現地確認や、入居前に内見用の鍵を回収するタイミングで設置するようにしています。現状のフローにすんなりと組み込むことができました。



Q.孤独死対策や備えで、他に工夫していることはありますか?


「事故が起こらないようにできること」と「事故が起きてしまった後のこと」に分けて、それぞれ対策をしています。

まず未然に防ぐために、高齢入居者には、地域の包括支援センターや役所、デイサービスなどと連携し、地域のコミュニティと繋がってもらうようにしています。それぞれの事業者との役割分担をすることが大事で、弊社もまだ取り組んで間もないですが、今後手厚くしていきたい点です。

弊社は地域の住まいまちづくり協議会などに参加することで、情報を得ることができています。今取り組んでいない管理会社さんであっても、そういった組織と連携することで、新しい取組ができるかもしれません。


事故が起きてしまった場合の経済的な負担は、保証会社の保証でカバーしています。相続が発生することが多いので、予め入居前に親族を緊急連絡先として控えるようにしています。

オーナーさんにも上記を説明すると、ご理解いただけることが多いです。



Q.今後の導入の予定について、決まっていることはありますか?


将来的には、単身向け住戸にある程度まとめて入れていけるとよいと感じます。管理費、共益費の中に入れてもらって、単身者が入居したら取り付ける流れが作れればと思います。



また今後は既存の入居者にもあたっていきたいと思います。弊社が用意している入居者の契約書には、長く住んでくださる方が高齢化してきた場合に備えて、「65歳を超えた場合にみまもり機器を追加で導入していただく場合があります」と記載しています。

ただ入居者の現在の年齢までは精査できていないので、そこに着手していきたいと思います。

ちなみに、2年ほど前に一度整理して入居者に新聞を案内したことがあるのですが、新聞は高額で読む習慣もないので、断られるケースもあったと記憶しています。今回は安価で入居者の操作も不要なので、ハードルは下がっていると感じます。



Q.同じように高齢入居者の受け入れについて検討されている不動産会社の方へ、アドバイスはありますか?


将来的に高齢者が増えていくことは明らかで、何も備えないまま入居を受け入れていくことは、リスクを鑑みると徐々に限界が来ると思います。その反面、高齢者の孤独死対策は、管理会社だけでやろうとするとどうしても行き詰まる点が出てくると思います。

近年はいくつも見守りサービスが出てきていますが、従来やっていなかったものに取り組む場合、手間がかかるのでなかなか浸透していかないと思います。

それでもまずは小さく取り組み、「対策をしていてよかった」と成功体験ができれば、高齢入居者の受け入れも広まっていくのではないでしょうか。

オーナーへの物件活用の提案でも、お金をかけてリフォームすることだけではなく、入居者の層を広げるという選択肢が増やせるので取り組む価値はあると思います。



Q.今後の小菅不動産さんや小野さんの目標、展望


高齢者かどうかを問わず、分け隔てなく入居を受け入れられる世の中になるといいですね。高齢者であることが話題に上がらず、あくまでも入居希望者の一人となっていくことが理想です。

また「小菅不動産の管理物件であれば安心」と、高齢入居者の方も、そのご家族にも思っていただけるような賃貸物件を供給していければと思います。




今回インタビューにご協力頂いた企業様


株式会社小菅不動産


小田急江ノ島線「桜ヶ丘」駅東口 徒歩3分。1968年の開業以来、神奈川県大和市を中心に、一貫して地域密着型の事業を展開。管理戸数約5,000戸



 

みまもりヤモリ サービス概要 高齢者世帯の孤独死防止・早期発見を目指して、地域の不動産賃貸管理会社と連携して、各社が管理する賃貸物件の入居者を対象に、ヤモリの賃貸管理クラウドソフトとIoTセンサーを活用した孤独死の防止・早期発見サービスを提供。 モーションセンサーを搭載したIoT機器「みまもりヤモリ」を単身高齢者の住宅に設置することで、入居者の移動の有無といった生活挙動の変化から孤独死等の異常を検知します。検知したデータを賃貸管理クラウド「管理会社のヤモリ」で24時間可視化し、異常が発生した場合は管理会社やオーナーに通知が届き素早く安否確認ができます。

本サービスを初期費用無料、1台当たり月額1,100円(税込)という低価格で全国の不動産管理会社向けに提供しています。



■ 会社概要 会社名:株式会社ヤモリ 設 立:2019年11月22日 所在地:東京都港区港南二丁目15番1号 品川インターシティA棟 22階 会社HP:https://yamori.co.jp Instagram:https://www.instagram.com/yamori_inc/ ■ 本件に関する問い合わせ先 株式会社ヤモリ メール: cs@yamori.co.jp

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