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みまもりヤモリ導入インタビュー | 認定NPO生活困窮・ホームレス自立支援ガンバの会 様

住まいを失った方や住宅確保要配慮者への支援を行う認定NPO生活困窮・ホームレス自立支援ガンバの会様。同会では今年より「みまもりヤモリ」を導入し、現在では200台を超える規模で運用されています。

今回は、理事長の副田様と職員の岩田様に、導入の背景や運用の実態、見守りに対する考え方についてお話を伺いました。ぜひ最後までご一読ください。

今回お話を伺った副田理事長(左)と岩田様(右)
今回お話を伺った副田理事長(左)と岩田様(右)

◆「住まいが決まれば終わりではない」居住支援の現場で感じる孤立の課題


--まずはガンバの会の活動について教えてください。

副田様:

私たちは住まいを失った方や、住まいを失うおそれのある方、高齢者、生活困窮者などを対象に居住支援を行っています。

居住支援というと住まい探しをイメージされる方が多いのですが、実際には入居後の生活支援や通院支援、孤立防止まで含めて居住支援だと考えています。

居住支援法人制度が始まる前から、同様の支援を続けてきました。


--見守りの必要性を感じるようになったきっかけは何だったのでしょうか。

副田様:

支援活動当初、アパート入居の支援をした人が、ポツリと「路上の方が仲間がいる」と寂しさを吐露されたことがありました。

住まいを提供するだけでは十分ではなく、その後に孤立させないことも大切だと感じたんです。

ご利用者様から相談を受ける副田理事長
ご利用者様から相談を受ける副田理事長

◆「火葬後に葬儀をすることになってしまう」見守りが必要だと感じた理由


--これまで安否確認や緊急対応で苦労された経験はありますか。

副田様:

あります。孤独死で発見が遅れてしまうと、特殊清掃が必要になるケースもあります。ただ、それ以上につらいのは、亡くなられた方とのお別れです。発見まで期間が空いてしまうと、火葬が先に行われ、その後にご遺骨を前にご葬儀を行うことになります。本来であればご遺体を前に、ご家族や関係者が故人と最後のお別れをする機会があるはずです。それができなくなってしまう。これは単に孤独死の問題ではなく、人間の尊厳の問題だと思っています。だから私たちは、できるだけ早く異変に気付ける仕組みが必要だと考えていました。


◆「若くても亡くなることはある」単身利用者全員への導入を決めた理由


--ガンバの会では単身利用者に原則として見守りを導入されているそうですね。

副田様:

はい。高齢者だけを対象にしているわけではありません。昨年、30代の方が室内で亡くなられました。発見まで約3週間かかってしまい、居室も大変な状態になっていました。その経験から、若いから大丈夫とは言えないと痛感しました。


◆「利用者に何もしてもらわなくていい」ことが決め手だった


--数ある見守りサービスの中で、みまもりヤモリを選ばれた理由を教えてください。

岩田様:

ボタンを押して安否確認をするサービスや、電話応答が必要なサービスも検討しました。ただ、体調が悪い時にボタンを押せるとは限りませんし、電話にも出られないことがあります。利用者の中には電話対応自体が難しい方もいらっしゃいます。そのため、利用者側に特別な操作を求めないサービスを探していました。

みまもりヤモリは設置するだけで利用できる点が非常に良かったですね。サポート体制もしっかりしている印象がありました。

「みまもりヤモリ」は電池式でテープ等で設置するだけ。異変時には自由に複数設定できる“メール・SMS”で通知します。
「みまもりヤモリ」は電池式でテープ等で設置するだけ。異変時には自由に複数設定できる“メール・SMS”で通知します。

◆見守りは「安否確認」だけでなく「住まいの確保」にもつながる


--居住支援を行う上で、見守りはどのような役割を果たしていると考えていますか。

副田様:

見守りは安否確認だけではありません。私たちにとっては、住宅確保要配慮者の住まいを増やすための重要な仕組みでもあります。実際に「みまもりヤモリを設置すること」を条件に入居を認めていただいたケースが複数ありました。

高齢者や身寄りのない方、生活困窮者の受け入れに不安を感じるオーナー様や管理会社様は少なくありません。そうした中で、見守り体制があることで安心して受け入れていただける場合があります。

現在は約30社の管理会社と連携していますが、見守りがあることで入居先の選択肢が広がったと感じています。

一方で、近年は物価上昇や建て替えの影響もあり、比較的家賃の安い物件は減少しています。これまで受け皿となっていた古いアパートも取り壊しが進み、住宅確保要配慮者が入居できる物件は年々少なくなっています。

高齢者の住まいの問題は市議会でも議論される社会課題です。

見守りは利用者の安心だけでなく、受け入れる側の安心にもつながる仕組みとして、今後ますます重要になっていくと思います。


◆モニタリング画面から異変を察知。訪問で利用者を救えたケースも


--実際に導入して良かったと感じる場面はありましたか。

岩田様:

あります。ある利用者の方について、モニタリング画面を見ても動きが検知されない状態が続いていました。電話をしても応答がなかったため職員が訪問したところ、室内で体調を崩して動けなくなっていたんです。見守りがなければ発見はもっと遅れていたかもしれません。幸い早期に対応できたことで、現在は元気に生活されています。

「みまもりヤモリ」は管理画面上で入居者のモニタリングが可能
「みまもりヤモリ」は管理画面上で入居者のモニタリングが可能

◆単身利用者全員を対象にしているからこそ見えることがある


--一部の方だけではなく、単身利用者全員を対象に見守りを導入されています。その理由を教えてください。

副田様:

一番大きいのは、利用者の状況を幅広く把握できることです。高齢だから危険、若いから大丈夫というわけではありません。実際に30代で亡くなられた方もいましたし、体調を崩して動けなくなってしまう方もいます。

だから私たちは年齢で区切るのではなく、単身で生活される方には原則として見守りを導入しています。

また、見守りに対する受け止め方は年代によって違いがあります。高齢の方は「よろしく頼むね」と前向きに受け入れてくださることが多いのですが、若い方ほど抵抗感を持たれる傾向があります。「監視されているように感じる」「自由が制限されるのではないか」といった不安を持たれることもあり、反発が全くないわけではありません。そのため私たちは、監視のためではなく、万が一の際に早く異変に気付くための仕組みであることを丁寧に説明しています。

実際に運用していく中で、「何かあったときに安心だ」と理解していただけるケースも多くあります。


◆見守りを必要とする人に届けるために、制度面での支援にも期待


--見守りの普及に向けて、今後必要だと感じることはありますか。

副田様:

みまもりヤモリは利用しやすい価格帯だと思いますが、それでも生活保護を受給されている方や経済的に余裕のない方にとっては負担になることがあります。本来、見守りが必要なのはそうした方々でもあります。だからこそ、自治体や公的機関による補助制度が充実していくと良いと思っています。

利用者の負担軽減はもちろんですが、私たちのような支援団体にとっても導入しやすくなります。

高齢化や単身世帯の増加が進む中で、見守りは個人や支援団体だけで対応するのではなく、地域や行政も含めて支えていく仕組みになっていくことを期待しています。


◆見守りは異変検知ではなく「つながりを維持する仕組み」


--導入後の変化について教えてください。

副田様:

通知をきっかけに訪問する機会が増えました。もちろん外泊などで通知が出ることもあります。それでも、利用者の状況を確認するきっかけになりますし、顔を見る機会も増えます。私たちは見守りを単なる異変検知の仕組みとは考えていません。孤立を防ぎ、人とのつながりを維持するための仕組みだと思っています。


◆今後の課題は「住まいの確保」


--今後の目標や課題について教えてください。

副田様:

現在の大きな課題は、利用者の方にご紹介できる物件を確保することです。単身である住宅確保要配慮者を受け入れていただける物件はまだ十分とは言えません。その中で、見守りサービスを導入することを条件に受け入れていただけたケースもありました。

見守りは利用者を守るだけでなく、オーナー様や管理会社様の不安を軽減し、住宅確保につながる側面もあります。

今後はさらに多くの管理会社やオーナー様と連携しながら、安心して住み続けられる住まいを増やしていきたいと考えています。

また将来的には、自ら物件を確保し、より多くの方を支援できる体制づくりにも取り組んでいきたいと思っています。



◆居住支援法人の皆さまへ


--最後に、見守り体制の構築を検討している居住支援法人へメッセージをお願いします。

副田様:

見守りは孤独死対策だけではありません。利用者の孤立を防ぎ、異変に早く気付き、その人らしい生活を支えるための仕組みです。

私たち自身、導入してみて初めて見えてきたことがたくさんありました。居住支援の質を高めるための一つの手段として、ぜひ検討してみていただきたいと思います。


今回インタビューにご協力いただいた団体様


認定NPO生活困窮・ホームレス自立支援ガンバの会

〒272-0021 千葉県市川市八幡3-28-23 本八幡イーストビル3階


1997年の設立以来、ホームレス状態にある方や生活困窮者、住宅確保要配慮者の自立支援に取り組んでいる団体。住まいの確保に加え、入居後の見守りや生活支援、就労支援、地域とのつながりづくりを通じて、「社会性(ホーム)」の回復を重視した支援を行っている。

近年は居住支援法人として、高齢者や生活困窮者、身寄りのない方などを対象に、住まい探しから入居後の支援まで一貫したサポートを実施しており、誰もが安心して地域で暮らし続けられる社会の実現と、一人ひとりが帰属できる「ホーム」の創造を目指し、幅広い活動を展開している。


みまもりヤモリサービス概要

みまもりヤモリは、不動産管理会社のためのツールとして開発された見守りIoTシステムです。単身高齢者などの入居者の生活挙動をデバイスがモニタリングし、一定時間動きを検知しない場合を異変と判断。発生時にはメール・SMSで通知します。初期費用無料、設置工事不要、1台から期間の定めなく利用できます。現在では、不動産領域にとどまらず、入居者の生活を支える仕組みとして、さまざまな分野で活用される生活支援インフラへと広がっています。



■ 会社概要

会社名:株式会社ヤモリ

設 立:2019年11月22日

所在地:東京都渋谷区神宮前5-21-4 玉澤ハウスD


■ 本件に関する問い合わせ先

株式会社ヤモリ

メール: cs@yamori.co.jp

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